★「そして、星の輝く夜がくる(真山仁)

アラクローズ2

2022年10月29日 10:24


●何かいいタイトルですね。
 未来に希望を持たせる感じがする。
 ミステリー小説ばかり読んでいて、人間不信になりそうだったので、ネットの感動できる小説ランキングを参考に購入した古本の中の一冊。

●本の帯にもあったけど、震災文学ということで、東日本大震災で被災した小学校に応援教師として自ら希望して赴任してきた男性教師が主人公。
 阪神・淡路大震災を経験して悲しい過去を背負う彼は、子どもたち、父兄たちとの“本音の交流”を通して、被災地が抱える問題と向き合っていく姿を描く。

●作品冒頭の「わがんね新聞」が印象に残った。
「わがんね」というのは、東北弁で、「やってらんねえ、もうダメだ」という意味らしい。
 大人に気を使ってお利口さんになっている子供達(小学生)。この新聞にだけは本音を出すことによって、ガス抜きをさせる事が目的だけど、反対意見も多い中で実行していく過程が描かれる。

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