★「その女アレックス」(ピエール・ルメートル)
●外国の小説は、比較的苦手だけど、この作品は二転三転する展開に先が気になって最後まで読めた。(登場人物の名前が覚えにくいし、地名とか商品名がイメージできない)
事件を担当する警察の担当がチビ(145cm!?)で、部下二人も富豪とケチな男というメリハリがあってすぐに覚えられた。
●この邦題は素晴らしいな。内容をよく現していると思う。
主人公の若い女性(美人らしい)の名前だけど
、いきなり誘拐監禁されて狭い檻に閉じ込められて酷い目に遭う。
可愛そうに思うんだけど、「その女」というからには何か事情があるんだろうと予想して先に進む。
●犯人が判明し警察が追い詰めるけど、まさかの展開で監禁場所が分からない。
アレックスさんが心配になるけど、どうにか自力で脱出して事件解決かと思わせておいて…。
●自由の身になったアレックスの行動に、今度はなんて酷い事をする女なんだと、前半に同情した事を悔やむ。(あまりにも残忍な犯行を繰り返すので…)
●ところが、最後は彼女の幼い頃の話が分かってくると、不憫に思って悲しくなってくる。
たまには、外国の小説もいいもんだと思わせる作品だった。
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