★「マイクロスパイ・アンサンブル」(伊坂幸太郎)

アラクローズ2

2022年05月15日 09:14


●唯一、コンプリート(全ての著作を読む?)している作家さんの新作で予約までして買って、200頁くらいなので2日で読み終えた。
(佐藤正午さんは、あと一冊かな…)


●伊坂さんの作品は仙台が舞台となる事が多いけど、今回は猪苗代湖(福島県)になっている。
 毎年行われている音楽イベントで配布する冊子に書いた小説を7年分まとめて作品にしたようだ。


●地元の名産、起き上がり小法師(こぼし)、白虎刀などの小物があとから意味を持って来るので、どんな物か調べてから読んだ方がイメージしやすいと思う。
 紙飛行機は、普通の物を想像すれば、最後に楽しめるかな。

●失恋した社会人一年生、元いじめられっ子のスパイ、謝ってばかりの頼りない上司(まさかの宝くじ高額当選?→全額寄付した相手は?)の話が中心に進む。

●今の混迷した時代に合っている内容かな?
「世の中って不安になることばかりだけど」
「いい星じゃんか」、そう思える時が来てもいいのではないか…という言葉に勇気付けられる。




●日本三景、猪鹿蝶(花札?→今の若者が分かるか)?、ちょっと強引すぎるけど…、伊坂さんらしい?オヤジギャグにはニャッとさせられた。

●映像化が難しいと思っていた(東北新幹線内での殺し屋の戦いを描いているので)、伊坂さんの作品「マリアビートル」(オススメ!)が、ハリウッド映画化される!?(ブラピ主演!?)けれど、予告編を見ると面白そうで楽しみだ。

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